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厚底vs超薄底ベアフットシューズ-目的別に選ぶ

2025年5月2日

厚底vs超薄底ベアフットシューズ

長距離において、厚底シューズの人気が上昇するとともに、ベアフットシューズやミニマリストシューズは、一時より目立たない存在になりました。

ほぼベアフットシューズしか履かない私でも厚底カーボンは素直にすごいと思いますし、レースにおける厚底カーボンシューズの優位性は科学的にも確かです。

では、厚底カーボンシューズはベアフットシューズより優れているのか?と聞かれれば、必ずしもそうではなく、条件による使い分けが必要です。

例えば、厚底カーボンシューズのデメリットとして、使用を続けると、足裏やふくらはぎの筋・腱の能力が衰えるリスクがあることが明らかになっています。

厚底カーボンシューズとベアフットシューズ、条件ごとに比較をしていきましょう。

*以下、ここでは厚底はカーボンプレートを使用した高反発シューズを指します。カーボンの無い反発を抑えた厚底シューズは利用価値が低いためです(詳しくは「厚底シューズの選び方-おすすめできない厚底とは?」)。

練習はベアフットシューズがおすすめ

普段の練習ではベアフットシューズを使いましょう。

日ごろから厚底シューズで練習を続けると

  • 足裏・ふくらはぎなどを鍛えられない
  • 正しい接地が崩れるリスク

という2つの問題があります。

足裏・ふくらはぎなどを鍛えられない

トレーニングにはベアフットシューズが最強
足裏・ふくらはぎのトレーニングにはベアフットシューズが最強

厚底カーボンシューズは足裏とふくらはぎの筋・腱があまり使われません。

2019年のIain Haunter氏の研究(*1)では厚底シューズではふくらはぎの活動量が4%抑えられることが報告されています。2020年の順天堂大学スポーツ健康科学部の研究(*2)でも、ふくらはぎの活動量が5%ほど抑えられることが報告されました。

筋の活動量が抑えられるため、疲れにくく長い距離を走ることができるわけですが、練習で活動量を抑えてしまえば筋と腱の能力は低下していきます。

厚底シューズを履き続けたら次第にスピードが出なくなったという経験談はよくある話で、検索するとすぐに見つかります。これは足裏・ふくらはぎの筋や腱が衰えていくためです。

練習で体を甘やかしていては意味がありません。ベアフットシューズでしっかり鍛えておきましょう。

ただ、厚底シューズの感覚もつかんでおく必要はあるので、厚底シューズでの練習も定期的に行いましょう。感覚をつかめばよいので、長い距離を走る必要はありません。

また、厚底シューズは寿命が短いです。例えば、ヴェイパーフライはカーボンの劣化が起こるため、走行可能距離は400kmで、通常のシューズの5~7割程度しかありません。
この点からも、練習での使用距離は抑えて、レースまで大切にとっておきましょう。

正しい接地が崩れるリスク

自然と柔らかな接地に
クッションがないと自然と柔らかな接地になる

接地面が柔らかいほど、人は強く地面に接地するようになることがわかっています。(詳しくは「クッションで足の怪我は減らない-研究では裸足有利」で。) クッションのあるシューズを使うほど、柔らかな接地の技術はおろそかになっていくリスクがあるのです。

厚底シューズを履いても接地が下手では意味がありません。

ベアフットシューズや裸足の場合、接地が悪いと衝撃を強く感じますし、足裏の摩擦で足運びの良し悪しもすぐにわかります。

衝撃の少ない接地・摩擦の少ない足運び、そこに厚底のサポートが加わることで初めて疲れにくい走りが実現できます。

厚底シューズは道具であって、いかに上手く使いこなすかはランナー次第です。

5kmを超えるロードのレースなら厚底

長距離のロードなら厚底
5kmを超える長距離のロードなら厚底

厚底シューズが能力を発揮できるのは整地された路面のみですので、トラックか舗装された道でのロードレースとなります。距離は5km以上からが目安です(理由は後述)。

靴底が柔らかく、バランスをとるのが難しいので下りは練習が必要ですが、使いこなせるならアップダウンのある道でも大丈夫です。

凹凸のある道では安定性が保てないので、舗装されていない山道やトレイルランでは使えません。機能を発揮できないだけでなく、不安定で危ないので使うべきではありません。
砂利道も折角の反発を生かしきれないのでおすすめはしません。

速いけど使えるのは舗装された路面だけ、車で言うならF1のようなシューズですね。

トラックでの厚底は判断が難しい

トラック
トラックでの使用は個人差が大きい

舗装された路面であれば厚底シューズは強力です。しかしトラックではスパイクのほうがスピードが出ます。

どのくらいの距離から厚底シューズを履くべきなのか、これは個人の能力によるので非常に判断が難しいです。

トップ選手の男子10,000m(10km)では、スパイクと厚底の選手が混在しています。

アマチュアランナーなら10kmは厚底がよいと判断できそうです。5km以下ならスパイクが有利とみて良いでしょう(トラックレースは基本、5,000mの次は10,000m)が、個人の持久力や速度によるので、本番前に試しておきましょう。

参考文献

*1. Iain HunterORCID Icon,Aubree McLeod,Dru Valentine,Tyler Low,Jared Ward &Ron Hager. Running economy, mechanics, and marathon racing shoes; Journal of Sports Sciences Volume 37, 2019 – Issue 20, Pages 2367-2373

*2. 秦啓一郎, カーボンプレートを内蔵した厚底マラソンシューズが長距離選手の脚スプリングに与える影響; 日本トレーニング科学会大会プログラム・抄録集 33rd, pages 36, 2020.

*3. Born to Run : Christopher McDougall

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